さて、最後に、参加いただいた諸兄による会の感想を聞いてみた。
(参加者のレポートより抜粋)
辻田さん
「一般的にメーカーは、ある程度妥協を重ねて営利を追求するものだと認識していますが、新型VMAXは開発者サイドの方々が「本当に自分が乗りたくて、とことんまで突き詰めた」バイクを開発してそれを販売してくれているのだと、改めて明確に理解しました。ユーザーを含め、参加者各位殿の熱い想いが非常に伝わって来て、非常に楽しかったです。新型VMAXに惚れ込んで即座に購入を決めた自分が、間違っていない事を再認識しました。良い製品はパッと見ただけで目が奪われて、その良さが伝わるものですね。一条さんと6月6日(土)のオーナーズミーティングでの再会を誓い、固い握手を交わした事が嬉しかったです。」
川田さん
「一条氏の「いやー苦労の連続だったがユーザーの方々にこうやって喜んでもらえる仕事が出来て幸せだ」という言葉とお顔には、そこで聞いている当方も感動にも似たジェラシーを禁じえなかった。なんという気持ちのイイ顔だろうか…。開発者の開発終了の節目たるこの時を、共に共有したと(誤解をおそれずに)言ってしまうとすればユーザーである私も幸せ者である。私には一条氏や牧野氏のように、こんな人に誇れ、そして感動できる仕事ができているであろうか?否、日本男児として嫉妬してしまう限りである。」
戦艦大和さん
「バカみたいに高速を法定速度×2倍以上のスピードで縫うように走っていく乗り物でもなく、峠をサーキットと勘違いしたような走りや前走車や対向車に迷惑をかけるような乗り物でもなく、目立つ為に街中に爆音を振りまく乗り物でもない、一般の方とライダーがお互いに尊敬し会えるような、一般の方から見てバイク乗りは危険!ではなく尊敬に値するようなそんなバイク社会を期待して世に送り込んだのだなと伝わってきました。VMAXは目立つ乗り物ですし、襟元引き締めて世間に恥かかないような乗り方をしないといけないと思いました。VMAX乗りはハーレー乗りともドゥカティー乗りとも一味違う誰からも愛される乗り方を求められてるんですね。」
56号さん
「"やはり旧型ユーザーの意見を重視してくれていますね"という問いに、牧野さんからは「当然だよ」と返されました(笑)
考えてみればここ数年、牧野さん、一条さんは旧型オーナーのイベントに非常に多く参加頂いていました。国内仕様を設定する際も、厳しい状況下でユーザーの最も望む形を残せたのも同じ目線に立ってくれていたからですね。牧野さんの一言は簡潔ですが、望んだとおりの回答で感動しました。」
的場さん
「正直、「ヤマハのバイクを乗り継いではきたけれど、実際には旧VMAXに乗っていなかった俺みたいな奴が、参加してもいいのかな・・・・」と直前まで悩みましたが、思い切って行ってみて、やっぱりよかったです。本当にありがとうございました。予想以上にVMAX好きの方がいらっしゃって、嬉しいやら圧倒されるやら・・・・。メーカー側の方々も、ただ売らんかなというのではなく、一人一人のユーザーを大切にしたい、という考え方が垣間見えて、本当に感動しました。ヤマハのバイク創りの素晴らしさを、心から再認識しました。」
あるばさん
「牧野さんは関西弁をふるう熱血漢、確かにこの方がいなかったら新VMAX開発は途中で挫折していたかもしれないというのは頷けるものがあります。私もメーカー勤めですが、開発に金がかかり、なかなかゴールが見えないと、周囲の圧力でやめさせられてしまうということは当然のことであり、それを跳ね返して開発を続けるには牧野さんのような強力なリーダーシップを持った方が絶対必要です。本当に感謝感謝です。一条さんは経験豊富な大先輩という感じでしたが、非常に気さくな話のしやすいお方でした。そのお話はこれまでの日本のバイク史を知り尽くしているような感じで、本当に尊敬できる方と感じました。梅本さんは静かな中にもしっかりとしたものを持っているようで、自分からはあまりお話にはなりませんでしたが、我々の質問などにはなるほどと感心するようなような回答をされて、さすがに実務でやってきている人は違うなぁと言う感じでした。」
Ak!rAさん
「とにかく、メーカーサイドからのVMAXへの熱い思いが伝わってきた。またVMAXという固有の車種を通しての「今の日本のバイク業界をなんとかしなければ」という熱意が感じられた。H社やB社等の海外メーカーに負けないよう頑張って欲しいと思う。ユーザー側からのネガティブな意見が少なかったのは会の性質上当然とも言えるが、その数少ない意見が実用性(リアシートとかキャリアとか)だったのが興味深い。単なるお飾り(盆栽)バイクではなく、より広く使おうとする人が多いからなのかも」
藤田さん
「私がこの会に参加させていただいたのは、まずあの秀逸なデザインをされた人にお伝えしてお礼がいいたかったからです。性能云々の前にデザインで打ち抜かれてしまったからこうやって今ここに参加してるので・・・。もちろんデザインだけでもダメですが・・・。とにかく、このすばらしいバイクを作ってくれたお礼が言いたかった。そして、開発者としての想いを感じたかったのです。みなさん思ったとおりバイク大好きで、熱い方々でした。この会に参加できたこと、本当によかったと思います。これだけの想いが開発に込められてるということ、色んな意味で肝に銘じVMAXの名に恥じないユーザーになっていきたいと思いました。」
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